2006.7 海外交流団(渡米まで)



ケンタッキー盲人協議会会長 アダム氏「グランドソフトボール」を我々アメリカの障害者に披露するため、はるばるお越しいただくことを大歓迎します。

 また我々のスポーツ、ビープベースボールを皆様に披露することに心が弾みます。この交流が日本・アメリカ視覚障害者交流の礎となることを願っております。

     2006.3.10
     ケンタッキー盲人協議会 会長 アダム



2006.7海外交流団 実行委員会開催(4月)
 平成18年4月1日・2日、全日本グランドソフトボール連盟「2006.7海外交流団派遣実行委員会」が三重県津市「三重県鍼灸会館」ほかで開催された。

 実行委員会には、この旅行の窓口となる「近畿日本ツーリスト」から坪之内・阪野さんが参加、スケジュールの説明、出発まで行うべき手続き等の説明があり、今後も精力的に弱視選手を中心として海外交流団に参加する選手の勧誘を行うことが決定した。

 日本選抜チームが着用するユニホームについて議論があり、アテネオリンピック(野球)日本代表選手が着用した同じデザインのユニホーム(美津濃製品)に決定し、連盟オリジナルデザインの「JAPAN」をつけ、袖には日の丸、背中には個人名を入れるなど詳細が決定した。
JAPANロゴ入りTシャツ
 海外交流団参加者が着用する「Tシャツ」「ポロシャツ」のデザインの提案が、「サミージャパン株式会社」小林さんから提案があり、それぞれのデザインが決定した。

 またTシャツ・ユニホームを希望者に販売することも決定した。



2006.7海外交流団 実行委員会開催(2月)
 全日本グランドソフトボール連盟は、2月12日、役員会に引き続き拡大実行委員会を名古屋南生涯学習センター(愛知県名古屋市)で開催した。
実行委員会
 加藤範義実行委員長を議長として、現在参加を表明されているのは役員・選手・審判員等総勢39名とのこと、日本代表チーム選手の選考については、ポジションごとに選考を行い、日本盲人会連合・連盟から委嘱状を選手宛に出すこと。また勤務先にも依頼状を出し、少しでも参加できる環境を整えることが決定した。

 また現在の計画では、ナイアガラ観光を含めて9日間となっているが、勤務の都合もあり日程をもう少し短くして欲しいとの意見もあるので、観光を除き6日間というスケジュールのグループをつくり、再度募集を行うことが決定した。

 海外交流団派遣のメンバーの確定は3月末までとして各ブロックの役員は、精力的に参加者を集めることとなった。

 日本代表チームには、「JAPAN」のユニホームを着ていただくこと、また参加者全員統一したのユニホーム(Tシャツ)を作成すること等が決定した。

 そのほか海外交流団派遣を成功するための意見交換が行われた。



大橋会長へのインタビュー
インタビューを受ける会長Q 念願の海外進出が決まりましたが。

A はい、ありがとうございます。日本盲人会連合(日盲連)をはじめ皆様方のご協力のおかげと感謝しております。

Q 当初、アジアへの予定が、いきなりアメリカとなりましたが。

A ええ、おっしゃるとおり当初は近隣のアジア地域のどこかへと考え、日盲連を通じて コンタクトを試みましたが、私どもの熱意を感じ快く歓迎の意を表していただいた「アメリカケッタッキー州ルイビル市」への訪問ということになりました。

 視覚障害者の競技スポーツのなかで、サッカーやゴールボール等は、ヨーロッパを中心として広まりましたが、野球やソフトボールの本場のアメリカで我々の「グランドソフトボール」がどのように受け入れられるのか非常に興味もあり、また多いに期待しているところです。

Q 海外交流団の構成はどのようにお考えですか。

A 総勢50名程度を目途に考えています。選手は30名で2チーム編成です。あと役員が10名、審判等ボランティアの方が10名という予定をしています。

Q チームは名実ともに「オールジャパン」ということになるのでしょうが、その選出はどのようにされますか。

A 既に(全日本グランドソフトボール連盟)加盟チームへ、選手推薦の呼びかけをしています。意欲がある有望な選手をチームとして推薦していただき代表選手としてふさわしい方を選出していきたいと思います。

 「オールジャパン」にふさわしいチーム編成を行い、選手個人のレベルの高さは基より、競技スポーツとして、「グランドソフトボール」の素晴らしさを現地でアピールしたいですね。

Q 現地での交流はどのように行われますか。

A 詳細については、まだ決まっていませんが、「オールジャパン」チームで紅白戦をすることと、現地の方々にクリニック(実技指導)をし、できれば試合体験もしていただければと思っています。

今回訪問するルイビル市は、世界一の『アメリカ点字出版所』を有し、視覚障害者へのサポートは、アメリカ国内でも特出していると聞いております。現地の方々との市民レベルでの交流も多いに期待しております。

Q 全日本チーム結成・海外進出。グラソフ愛好者に大きな夢を与えられましたが。

A 全日本グランドソフトボール連盟が発足して8年が過ぎ、全日本グランドソフトボール選手権大会も6回を終え、今回の海外交流団派遣という夢が適えられようとしています。

関係各位の皆様方のご指導・ご協力は勿論ですが、何よりも加盟選手各人のグラソフを愛する熱意の賜物だと思っています。

選手一人一人の力の支えで連盟は成り立っています。現在まで事業は順調に行われておりますが、その一方で競技人口の減少は避けて通れない問題であります。若者への参加の呼びかけ等、積極的にアピールしていかねばと考えています。

そのためにも、今回のアメリカ訪問をパラリンピックへの第一歩と考え、次回へと繋げて行きたいと思っております。

Q 会長の夢は、グラソフを愛する全ての人達の夢であると思います。今後も頑張ってください。ありがとうございました。

 (2006.6海外交流団派遣を発表した全日本グランドソフトボール連盟大橋会長に、ふれ愛ぴっく大阪クラブ廣谷広報委員長が直撃インタビューしたものです。)



アメリカ(ケンタッキー州ルイビル)との海外交流について
全日本グランドソフトボール連盟
会長  大橋  博
 全日本グランドソフトボール連盟は、社会福祉法人日本盲人会連合・日本障害者スポーツ協会に所属する団体で、1998年に視覚障害者のスポーツ「グランドソフトボール競技」を普及・発展をさせることを目的として設立した団体で、現在、全国で60余のチーム(選手登録1,000人余)が加盟する、障害者スポーツ屈指の団体です。

視覚障害者のスポーツの華である「グランドソフトボール競技」(以前は盲人野球)は歴史が古く、昭和の初め頃から盲学校の体育や余暇の時間の中で行われていました。

社会福祉法人日本盲人会連合は、1971年に全国盲社会人野球大会を開催し、その後、全国身体障害者スポーツ大会の正式競技種目となり、その大会も「全国障害者スポーツ大会」と名称を変更し現在に至っております。

この競技のルールは、オフィシャルソフトボールに近いもので、チームは全盲選手4名・弱視選手6名の選手でチームを構成します。10代〜60代までの視覚障害者が選手として活躍しており、全盲選手のルールに大きな特徴があり、全盲選手の能力を最大限引き出すよう工夫されており、観戦者に大きな感動を与えております。

このグランドソフトボールの競技性を高めるため、これまで、「全日本グランドソフトボール選手権大会」の主催・主管(2005年で6回目)を行い、また行政が中心となって開催する「全国障害者スポーツ大会」を主管するとともに、毎年グランドソフトボール競技のルール研修会等の開催、会報の発行・広報ビデオの制作、用具の開発・研究等を行い普及・発展に努めてまいりました。

連盟では活動の一環として、グランドソフトボールの素晴らしさを世界に広めようと、「世界に翔たくグランドソフトボール」をコンセプトに、障害者スポーツの祭典である「パラリンピック」の正式種目に採用されるよう、選手・関係者がお互いに頑張り、関係団体にも夢の実現をこれまで働きかけ、我々の夢を実現させる機会をこのたび与えていただきました。

日本固有の視覚障害者スポーツとして、伝統のある「グランドソフトボール競技」を通して、世界の人々に盲人の能力の高さ、グランドソフトボール競技の素晴らしさをご覧いただき、また、選手として実体験していただくとともに、日米相互の視覚障害者・健常者との交流を行うことで、視覚障害者に対する理解が一層深まるものと期待しております。

連盟の活動趣旨をご理解いただき、グランドソフトボール競技の海外進出の実現にご指導・ご協力を賜りますようお願いいたします。


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