グランドソフトボール(盲人野球)の歴史

 グランドソフトボールが、誰によっていつ頃提案されたのかははっきりしていないが、世界盲人百科事典によると、1933年(昭和8年)11月、横浜公園運動場で、第9回全国盲学校学生競技大会が開催され、この大会で初めて、東京盲学校と横浜訓盲院との盲人野球試合が行われた記録があり、これがわが国における最初の対抗試合であり、また体育連盟報第4号(1935年)に「大阪府盲学校では盲人野球を創始して、盛んに試合を行い好成績を収めている」と記録されている。 そして第1回全国盲学校野球大会が、1951年大阪府立盲学校で開催され、これが1966年まで続けられた。

 このようなことから考えると、昭和の初め頃から、すでに盲学校の体育や余暇の時間の中で実施されれたものと思われる。

 社会福祉法人日本盲人会連合では、1971年に全国盲社会人野球大会を開催し、翌年に第2回大会、そして、その翌年(1973年)の第9回全国身体障害者スポーツ大会(千葉大会)から、盲人野球競技として組み込まれた。

 1994年(平成6年)4月には盲人野球からグランドソフトボールと名称を変え、この競技のルール性からオフィシャルソフトボールに近いものと示された。

 1998年(平成10年)7月26日には、全日本グランドソフトボール連盟が結成され、翌々年の2000年10月7日〜9日に第1回全日本グランドソフトボール選手権大会を連盟主催で開催され、新たなスタートが切られたところである。

(財団法人日本身体障害者スポーツ協会編「競技規則の解説・昭和63年版」から引用しました)

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